先日、ICTなどの分野に関する市場調査・コンサルティング企業の株式会社ITC総研(本社:東京都千代田区)より、「2013年度 タブレット端末市場に関する需要動向調査」レポートが発表されましたので、概要を整理しておきます。
世界のタブレット出荷台数に関しては、4月5日に当サイトで整理した「デバイスの世界出荷台数(予測)」と同様の傾向を示しています。
(株)ITC総研の今回のレポートでは、タブレット端末の国内と世界の出荷台数推移と国内のサイズ別シェアがまとめられています。
先行するiPadに対し、2012年からのAndroidタブレット本格的展開で急速に追い上げ、国内及び世界において「iPadとAndroidの激しい争い」が続いているのが見て取れます。
タブレット端末の国内出荷台数
- ・2010年のiPad登場後、2011年はiPad2の大ヒットに加えてAndroidやWindows搭載タブレットも加わり、出荷台数が伸び続けています。
- ・2012年は、iPad mini、Nexus7、Kindle FireなどやWindows搭載タブレットが発売され、下期は前年同期比90%増の301万台となっています。
- ・タブレット全体では、
2011年は276万台、2012年は前年比77%増の489万台で、2013年は同31%増の638万台、2014年は同22%増の778万台、2016年は1,013万台と予測しています。
- ・iPadは、
2011年は182万台(シェア66%)、2012年は同43%増の260万台(53%)で、2013年は同19%増の310万台(49%)、2014年は同16%増の360万台(46%)、2016年は440万台(43%)と予測しています。
タブレット端末の世界出荷台数
- ・タブレット全体では、
2011年は6,236万台、2012年は前年比100%増の1億2,487万台で、2013年は同57%増の1億9,540万台、2014年は同20%増の2億3,510万台、2016年は3億2,890万台と予測しています。
- ・iPadは、
2011年は4,062万台(シェア65%)、2012年は同62%増の6,585万台(53%)で、2013年は同44%増の9,480万台(49%)、2014年は同12%増の1億650万台(45%)、2016年は1億4,120万台(43%)と予測しています。
参考(Gartner発表、2013年4月4日)
なおGartner発表値と合わせても同様の傾向を示しています。
2012年1億1,610万台、2013年1億9,720万台、2014年2億6,570万台、2017年4億6,800万台
またレポートには、「タブレット端末のサイズ別国内出荷台数」もあります。
2012年度の489万台の内6~8インチが38%であったのに対し、2013年度は58%に伸びると予想しています。
参考
2013年度 タブレット端末市場に関する需要動向調査
2013.4.25、株式会社ITC総研
デバイスの世界出荷台数(予測)、タブレットは2013年2.0億台(PCは3.1憶台)、2017年デバイス全体は29.6億台とGartnerが発表
2013.4.5、当サイト
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