先日、コンピューティングデバイスの世界出荷台数の予想が、Gartnerから発表されましたので概要をまとめておきます。
発表資料には、デバイスタイプ別とOS別の2種類について、2012年、2013年から2014年、2017年の世界出荷台数がまとめられています。
更新
2014年01月12日 デバイス別とOS別の世界出荷台数、2014年全体では7.6%増の24.7億台
2013年04月11日 他サイトの関連記事:新局面を迎えた「iPhone」対「Android」の戦い
2013年04月05日
デバイス全体では、2012年の22億1,337万台に対して、2013年は9.0%増の24億1,180万台、2017年には29億6,478万台と予想しています。
- ・デバイスタイプ別では、デスクトップとノートを合わせたPCの2013年は7.6%減の3億1,523万台に対し、ウルトラブックが140.2%増とタブレットが69.8%増と、大幅に増加すると予想しています
- ・なおPCとウルトラブックを合わせたPC全体では、2012年の3億5,109万台に対して、ウルトラブックの増加が寄与して2013年は3.5%減の3億3,882万台となります。
- ・OS別では、AndroidとiOS/MacOSが大幅増に加え、Windowsは微増と予測しています。
デバイスタイプ別とOS別それぞれの出荷予想は、以下の通りとなっています。
デバイスタイプ別の世界出荷(予想)
- ・デスクトップとノートを合わせたPCは、
2012年は3億4,126万台、2013年は3億1,523万台(7.6%減)、2017年には2億7,161万台
- ・ウルトラブックは、
2012年は982万台、2013年は2,359万台(140.2%増)、2017年には9,635万台
- ・タブレットは、
2012年は1億1,611万台、2013年は1億9,720万台(69.8%減)、2017年には4億6,795万台
なお、PCの出荷台数を上回るのは2015年ごろ、ウルトラブックを含めたPC全体は2017年ごろとなりそうです。
- ・スマートフォンを含めた携帯電話は、
2012年は17億4,618万台、2013年は18億7,577万台(7.4%増)、2017年には21億2,887万台
なお、2013年18億7,577万台の内、約10億台をスマートフォンが占めているようです。
OS別の世界出荷(予想)
- ・Androidは、
2012年は4億9,708万台、2013年は8億6,094万台(73.2%増)、2017年には14億6,862万台
- ・Windowsは、
2012年は3億4,646万台、2013年は3億5,441万台(2.3%増)、2017年には5億7,094万台
- ・iOS/MacOSは、
2012年は2億1,290万台、2013年は2億9,343万台(37.8%増)、2017年には5億415万台
- ・デバイス全体における各OSの割合は、
Android :2012年22.5%、2013年35.7%、2017年49.5%
Windows :2012年15.7%、2013年14.7%、2017年19.3%
iOS/MacOS:2012年 9.6%、2013年12.2%、2017年17.0%
- ・スマートデバイスの需要拡大に加え、デスクトップやノートといった従来PCからの移行などにより、タブレット(ウルトラブック)が増加
- ・今回集計された全デバイスの内、スマートフォンを含む携帯電話の割合が70%を超えていますが、Androidがスマートフォンを中心に今後も大幅に増加
他の主要機関の調査(予想)と同様、この傾向は続きそうです。
参考
Gartner Says Worldwide PC, Tablet and Mobile Phone Combined Shipments to Reach 2.4 Billion Units in 2013
April 4, 2013、Gartner
スマートフォンの2012年の世界及び日米のシェア、調査機関各社ともOS別でAndroidとiOS合わせて90%超
2013.4.2、当サイト
関連記事(他サイト)
新局面を迎えた「iPhone」対「Android」の戦い--「Facebook Home」発表が意味するもの
2013年4月11日 Cnet Japan
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