デバイス別とOS別の世界出荷台数、2014年全体では7.6%増の24.7億台、タブレットは2.6億台(PCは2.7憶台)、Gartner発表

先日(米国時間1月7日)、デバイスタイプ別とOS別の世界出荷台数について、2012年から2013年の実績と2014年から2015年の予想が、Gartnerから発表されましたので概要を整理します。

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更新
 2014年2月22日 他サイトの関連情報:MWC2014で見えてくる業界の風景
 2014年1月12日

デバイス全体では、2012年は22億1,632万台、2013年は前年比3.8%増の23億40万台に対し、2014年は同7.6%増の24億7,445万台、2015年は同5.9%増の26億2,167万台と予想しています。

  • デバイスタイプ別の2014年予想は、デスクトップとノートを合わせたPCは前年比7.1%減の2億7,793万台に対し、ウルトラブックが130.5%増の3,963万台、タブレットが同46.7%増の2億6,345万台と、大幅に増加すると予想しています
  • ・なお2015年には、PCが2億6,849万台に対し、タブレットは3億2,456万台と出荷台数が逆転すると予想しています。
  • OS別の2014年予想は、Androidが前年比25.6%増の11億257万台、iOS/MacOSが同29.0%増の3億4,420万台と大幅に増加し、Windowsは同9.7%増の3億5,985万台の微増と予測しています。

デバイスタイプ別とOS別それぞれの出荷台数の実績と予想は、以下の通りとなっています。

デバイスタイプ別の世界出荷(予想)

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  • デスクトップとノートを合わせたPCは、
    2012年は3億4,127万台、2013年は2億9,934万台(前年比12.3%減)、2014年には2億7,793万台(同7.1%減)
  • ウルトラブックは、
    2012年は934万台、2013年は1,719万台(同84.0%増)、2014年には3,963万台(同130.5%増)
  • タブレットは、
    2012年は1億1,952万台、2013年は1億7,953万台(同50.2%増)、2014年には2億6,345万台(同46.7%増)
    なお、2015年にかけてPCの出荷台数を上回ることになりそうです。
  • スマートフォンを含めた携帯電話は、
    2012年は17億4,617万台、2013年は18億433万台(同3.3%増)、2014年には18億9,342万台(同4.9%増)

OS別の世界出荷(予想)

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  • Androidは、
    2012年は5億369万台、2013年は8億7,788万台(対前年比74.3%増)、2014年には11億257万台(同25.6%増)
  • iOS/MacOSは、
    2012年は2億1,369万台、2013年は2億6,676万台(同24.8%増)、2014年には3億4,420万台(同29.0%増)
  • Windowsは、
    2012年は3億4,627万台、2013年は3億2,795万台(同5.3%減)、2014年には3億5,985万台(同9.7%増)
主要3OSのシェアと出荷台数伸び率

AndroidとiOS/MacOS及びWindowsの全体に対するシェア推移と出荷台数の前年からの伸び率は、以下の通りとなっています。

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2012年2013年2014年2015年
iOS/MacOS シェア 9.6% 11.6% 13.9% 15.2%
伸び率 24.8% 29.0% 15.4%
Windows シェア 15.6% 14.3% 14.5% 16.1%
伸び率 △5.3% 9.7% 17.5%
Android シェア 22.7% 38.2% 44.6% 47.8%
伸び率 74.3% 25.6% 13.8%
  • 各OSとも、出荷台数の伸びと共に、他OSからの取り込みにより、シェアを伸ばしています。
  • Androidは、2012年から2013年にかけて驚異的な伸びでシェアを確保し、2015年にはシェア50%に迫る勢いです。
  • iOS/MacOSも堅調に伸びており、2015年のシェアは15.4%になると予想しています。
  • Windowsは、2012年から2013年にかけて出荷台数の伸びは減少しましたが、2014年から増加に転じて、2015年のシェアは16.1%になると予測しています。

デバイスの傾向は、スマートデバイスの需要拡大に加え、デスクトップやノートといった従来PCからの移行などにより、タブレット(ウルトラブック)が増加する傾向は続きそうです。

OS別では、Androidがスマートフォンやタブレットの増加に伴い依然高いシェアを確保する傾向は続き、iOS/MacOSも堅調に推移していますが、Windowsの拡大は2015年にかけてになりそうです。

特にWindowsは、Windows8.1のリリースに加え、タブレットや2in1などの様々なデバイスが昨年から発売されてきましたので、今年から来年にかけての伸びが期待できそうです。

またAndroidは、今回のようなデバイス以外にも、自動車や家電関連に用途が広がってきており、様々な分野のプラットフォームとして進化しておきそうです。

かつてWindowsが切り開いたPCの世界ですが、今ではスマートフォンやタブレットを含めた様々なデバイスの展開、その中でのAndroidとiOS及びWindowsの勢力争い、市場及び業界構造が大きく変わろうとしています。

関連する他サイトの情報

MWC2014で見えてくる業界の風景
~今後2年間で急成長する199ドル以下の低価格デバイス
2014年2月22日 PC Watch

参考

Gartner Says Worldwide Traditional PC, Tablet, Ultramobile and Mobile Phone Shipments On Pace to Grow 7.6 Percent in 2014
2014年1月7日、Gartner

デバイスの世界出荷台数(予測)、タブレットは2013年2.0億台(PCは3.1憶台)、2017年デバイス全体は29.6億台とGartnerが発表
2013年4月5日、当サイト

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