先日、Gartnerから「タブレットの2013年の世界販売台数」が発表されましたので、概要を整理します。
OS別ではAndroidが初めて首位となり、ベンダー別ではAppleが首位を維持しています。
今回の発表は、タブレット端末の2013年世界におけるOS別とベンダー別販売台数とシェアが、2012年との対比でまとめられています。
発表の概要は、以下の通りです。
- ・世界販売台数は、2012年比68%増の1億9,540万台(2012年1億1,630万台)
成熟市場が前年比31%増であったのに対し、新興市場は同145%増
- ・OS別では、Androidが台数とシェアともに大きく伸ばして今回初めて首位
2012年5,330万台(シェア46%)に対し、2013年は同127%増の1億2,100万台(同62%)
- ・ベンダー別では、Appleがシェアは下げたものの台数では依然首位を維持
2012年6,150万台(シェア53%)に対し、2013年は同15%増の7,040万台(同36%)
昨年11月IDC発表の「2013年第3四半期(7~9月期)の世界のタブレット出荷台数」、今年1月Gartner発表の「デバイスタイプ別とOS別の世界出荷台数、2012年から2013年の実績と2014年から2015年の予想」と、同様の傾向となっています。
世界のタブレット販売(OS別)
- ・2013年の販売台数総数は、2012年比68%増の1億9,540万台(2012年1億1,630万台)
- ・販売台数の内訳は、以下の通りです。
- 今回初めて1位 Android:同127%増の1億2,100万台(2012年5,330万台)
- 2位 OS:同15%増の7,040万台(同6,150万台)
- 3位 Microsoft:同247%増の400台(同120万台)
- ・シェアは、Androidが62%(同46%)、iOSが36%(同53%)となり、二つのOS合わせると全体の98%をカバーしていることになります。
Appleは「iPad Air」「iPad mini Retina」を昨年11月から販売して拡大はしたものの、Android陣営ベンダーの様々なモデル販売の勢いにおされている状況です。
また、Microsoftは「Surface」シリーズを10月に、他ベンダーからも8インチサイズなどWindows8.1搭載タブレットを販売して攻勢をかけてはいるものの、全体でのインパクトはまだ少ないようです。
世界のタブレット販売(ベンダー別)
- ・2013年販売台数は、以下の通りです。
- 1位 Apple:2012年比15%増の7,040万台(2012年6,150万台)
- 2位 Samsung:同336%増の3,740万台(同860万台)
- 3位 ASUS:同76%増の1,100万台(同630万台)
- 4位 Amazon:同22%増の940万台(同770万台)
- 5位 Lenovo:同198%増の650万台(同220万台)
- ・シェアは、1位のAppleは36.0%(同53%)、2位のSamsungは19.1%(同7%)、3位はASUSで5.6%(同5%)、4位はAmazonで4.8%(同7%)、5位はLenovoで3.3%(同2%)となっています。
新興市場を中心とした市場拡大に伴い、上位ベンダーは販売台数を伸ばしています。
特に、Samsungは「GALAXY」シリーズを中心に、LenovoもAndroidからWindowsにいたるまで幅引く展開して、大きく拡大しているのが印象的です。
しかし、Gartner発表にもあるように、ハードウェアの機能だけでは差別化は難しくなり、ベンダー各社はソフトウェアやサービスで差別化を図ることが今後の課題となりそうです。
参考
Gartner Says Worldwide Tablet Sales Grew 68 Percent in 2013, With Android Capturing 62 Percent of the Market
2014年3月3日 Gartner
関係する情報(当サイト)
デバイス別とOS別の世界出荷台数、2014年全体では7.6%増の24.7億台、タブレットは2.6億台(PCは2.7憶台)、Gartner発表
2014年1月12日
世界のタブレット出荷台数、2013年3QもAppleシェアが減少(IDC発表)、AppleとSamsungの製品展開の違い
2013年1月13日
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