6月23日(現地時間)米調査会社comScoreが、非PC端末によるネットワーク利用に関する新調査「Device Essentials」の5月の結果を発表しました。
13カ国における非PC端末からのトラフィック
(注:PC以外の端末=タブレット、携帯電話、iPod touchなど)
この調査には、モバイルアプリからのトラフィックが含まれているかどうかは明記されていませんが、AppleのiOSとGoogleのAndroid端末の傾向が見てとれます。
日本を含む世界13地域のPC以外の端末によるインターネットトラフィックでは、
- ・タブレットではiPadが圧倒的に優位
日本:iPadが11.3%、Androidが0.0%
- ・スマートフォンでは多くの地域でiPhoneとAndroidが熾烈な争い
日本:iPhoneが49.5%、Androidが30.6%
日本だけで単純比較すると、Apple陣営が約60%に対しGoogle陣営が約30%という計算になります。
タブレット市場では、Appleの垂直統合が有効なのでしょうか。
Android側は、各社が独自の端末機を出し、OSのバージョンも様々、豊富であるが玉石混合ともいえるアプリケーション。
これに対してAppleは、デバイス機能を改良・拡張するために定期的にOSをアップデートし、その際には通信キャリアや端末メーカーの意向と衝突する心配もない。
さらに、Apple「iTunes」で提供されるアプリケーション、音楽、映画などの豊富なラインナップは、ユーザーにとって非常に魅力的なのは事実です。
しかし、今後も両社は熾烈な争いを繰り広げていくでしょうが、そこに
- ・Amazon.comが、独自のAndroidタブレットを投入するとう噂もあるし、
- ・HPが、WebOSベース・タブレット「TouchPad」を7月には発売されるようですし、
- ・Microsoftも、次期OSのWindows 8をタッチ・デバイスへ搭載することを考慮して設計しているようです。
ますます目が離せない状況です。
13カ国における新聞サイトへのトラフィック
また本調査結果では、新聞メディアサイトへの端末機種別トラフィックは、全地域でPCからのアクセスが90%を超えていますが、英国、シンガポール、日本では携帯端末からのアクセスが5%以上を占めています。
なお米国でのネットワークアクセス方法で、Wi-Fiの利用率は、
・スマートフォン:iPhoneが47.5%、Androidが21.7%
・タブレット端末:iPadが91.9%、Androidが65.2%
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