現地時間2016年8月1日に「2016年2Q(4~6月期)の世界タブレット出荷台数」が、IDCより発表されましたので概要を整理します。
更新
2016年11月03日 関連情報:世界のタブレット2016年3Qの出荷台数、対前期減少も2Qからは増加
2016年08月07日
IDC発表によると、従来型タブレットと2-in-1デバイスの両方を対象にした2016年2Qの世界の出荷台数は、2015年2Qの4,410万台に対して540万台(12.3%)減の3,870万台となっています。
メーカーの製品ラインナップの見直しや、ユーザーの新規端末購入見送りなどにより、引き続き減少しています。
上位5位までのベンダー別の対前年同期では、1位のApple(9.2%減)と2位のSamsung(24.5%減)が減少したのに対し、3位のLenovoが3.1%増、4位のHuaweiが71.0%増及び5位のAmazonも大きく飛躍しています。
またOS別シェアでは、Androidが65%、iOSが26%、残りの9%がWindowsとなっています。
Android搭載タブレットの下落への対応策として、Android端末メーカーがWindows搭載モデルを発売し始めるなど、市場に変化の兆しが見られるとしています。
2016年2Q(4~6月期)のベンダー別出荷台数とシェア
2016年2Q(4~6月期)の世界のタブレット出荷台数及びシェアの概要は、以下の通りです。
タブレット全体の出荷台数は、前年同期に対し540万台(12.3%)減の3,870万台となり、2016年1Qからも90万台減少しています。
シェアは、Appleは25.8%と依然トップを維持しましたが、2位Samsungの15.6%とともに減少しています。
一方、シェア6.6%の3位Lenovoと同5.6%の4位Huaweiは、低価格タブレットを強みとして中国から海外へ展開することにより、増加しています。
世界タブレット、ベンダー別出荷台数の推移
2016年2Qの出荷台数は、以下の通りとなっています。
ベンダー | 今期 | 前年同期 | 増減数 | 増減率 | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | Apple | 1,000万台 | 1,100万台 | △100万台 | △9.2% |
2位 | Samsung | 600万台 | 800万台 | △200万台 | △24.5% |
3位 | Lenovo | 250万台 | 250万台 | - | 3.1% |
4位 | Huawei | 220万台 | 130万台 | 90万台 | 71.0% |
5位 | Amazon | 160万台 | 10万台 | 150万台 | 1208.9% |
全体 | 3,870万台 | 4,410万台 | △540万台 | △12.3% |
2016年2Qの世界出荷台数の全体は、前年同期540万台(12.3%)減の3,870万台(2015年2Qは4,410万台)となっています。
ベンダー別では、
- ・Appleの出荷台数は1,000万台(前年度同期1,100万台:100万台減、9.2%減)
iPad Pro(9.7インチ)の発売により、平均販売価格と収益の上昇が見られる。
- ・Samsungは600万台(同800万台:200万台減、24.5%減)
IDCによると、着脱式製品の投入を行なえばより良い結果を得られるだろうとしています。
- ・Lenovoは250万台(同250万台:微増、3.1%増)
小型プロジェクタを内蔵したタブレット「Yoga Tab 3 Pro」のように独自性のある製品で差別化を図っているが、出荷台数の大半は依然として「Lenovo Tab 2」や「Lenovo Tab 3」などの低コスト製品群が占める。
- ・Huaweiは220万台(同130万台:90万台増、71.0%増)
Windows 10搭載2in1「Matebook」を投入したが、スペックが価格に反映されていないことなどから好調な滑り出しとは言えない状況で、タブレット製品全体ではアジア/太平洋、中東、アフリカなどの地域で成長を続けている。
- ・Amazonは160万台(同10万台:150万台増、1208.9%増)
低価格タブレット「Fire」を、大規模セール「Prime Day」で多数販売したことにより、大幅増となっている。(2015年2Qには、Fireを含む6型タブレット製品含まれず)
世界のタブレット、ベンダー別シェア推移
2016年2Qのシェアは、以下の通りとなっています。
ベンダー | 今期 | 前年同期 | 増減 | |
---|---|---|---|---|
1位 | Apple | 25.8% | 24.9% | 0.9 |
2位 | Samsung | 15.6% | 18.2% | △2.6 |
3位 | Lenovo | 6.6% | 5.6% | 1.0 |
4位 | Huawei | 5.6% | 2.9% | 2.7 |
5位 | Amazon | 4.0% | 0.3% | 3.7 |
Appleは依然トップを維持しており、前年同期に対し0.9ポイント増の25.8%(前年同期24.9%)
2位のSamsungは、同2.6ポイント減の15.6%(同18.2%)
3位はLenovoで、同1.0ポイント増の6.6%(同5.6%)
4位はHuaweiで、同2.7ポイント増の5.6%(同2.9%)
5位にAmazonが入り、同3.7ポイント増の4.0%(同0.3%)
参考
Worldwide Tablet Shipments Decline More Than 12% in Second Quarter as the Market Shifts Its Focus Toward Productivity, According to IDC
01 Aug 2016 IDC
関連情報(当サイト)
世界のタブレット出荷台数、2015年4Qも年間も対前年同期で減少
2016年2月3日
-
-
-
ツイート -
LINEで送る
関連記事
前へ
「LT-RT1090」ロジテックがWindows搭載9.7インチ堅牢タブレットを発売、軍用規格(法人向け)
次へ
「Surface Hub」日本マイクロソフトの55と84インチWindows10搭載のコラボレーションデバイス