現地時間10月29日に「2015年3Q(7~9月期)の世界タブレット出荷台数」が、IDCより発表されましたので概要を整理します。
更新
2016年02月03日 関連情報:「2015年4Qと年間の世界タブレット出荷台数」、その中でも2-in1は倍増
2015年12月14日 関連情報:「Worldwide Quarterly Tablet Tracker」、15年タブレットは2億1,130万台
2015年12月14日 関連情報:「Worldwide Quarterly PC Tracker」IDC、15年のPC出荷台数は10.3%減
2015年11月02日
IDC発表によると、従来型タブレットと2-in-1デバイスの両方を対象にした「2015年3Qの世界の出荷台数」は、2014年3Qの5,570万台に対して700万台(12.6%)減の4,870万台となっています。
タブレット市場は、2014年4Qに四半期ベースでは初めて減少に転じて以来、4期連続で縮小傾向が続いています。
また、上位5位までのベンダー別の対前年同期では、1位のAppleと2位のSamsungが減少し、3位のLenovoが微増、そして2015年2Qは圏外で前年同期に対し大幅に減少したもののASUSが4位に入り、Huaweiは飛躍して5位を維持し、LG Electronicsが圏外となりました。
2015年3Q(7~9月期)のベンダー別出荷台数とシェア
2015年3Q(7~9月期)の世界のタブレット出荷台数及びシェアの概要は、以下の通りです。
タブレット全体では、前年同期700万台(12.6%)減の4,870万台となっており、2015年2Qからは400万台増加しています。
特にAppleのシェアは依然とトップを維持しましたが、Samsungとともに減少しています。
世界タブレット、ベンダー別出荷台数の推移
2015年3Qの出荷台数は、以下の通りとなっています。
ベンダー | 今期 | 前年同期 | 増減数 | 増減率 | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | Apple | 990万台 | 1,230万台 | △240万台 | △19.5% |
2位 | Samsung | 800万台 | 970万台 | △170万台 | △17.5% |
3位 | Lenovo | 310万台 | 310万台 | 微増 | 0.9% |
4位 | ASUS | 190万台 | 340万台 | △150万台 | △44.1% |
5位 | Huawei | 180万台 | 70万台 | 110万台 | 157.1% |
全体 | 4,870万台 | 5,570万台 | △700万台 | △12.6% |
2015年3Qの世界出荷台数の全体は、前年同期700万台(12.6%)減の4,870万台(2014年3Qは5,570万台)となっています。
ベンダー別では、
- ・Appleの出荷台数は990万台(前年度同期1,230万台:240万台減、19.5%減)
- ・Samsungは800万台(同970万台:170万台減、17.5%減)
- ・Lenovoは310万台(同310万台:微増、0.9%増)
- ・ASUSは190万台(同340万台:150万台減、44.1%減)
- ・Huawelは180万台(同70万台:110万台増、157.1%増)
世界のタブレット、ベンダー別シェア推移
2015年3Qのシェアは、以下の通りとなっています。
ベンダー | 今期 | 前年同期 | 増減 | |
---|---|---|---|---|
1位 | Apple | 20.3% | 22.1% | △1.8 |
2位 | Samsung | 16.5% | 17.4% | △0.9 |
3位 | Lenovo | 6.3% | 5.5% | 0.8 |
4位 | ASUS | 4.0% | 6.1% | △2.1 |
5位 | Huawei | 3.7% | 1.3% | 2.4 |
Appleは依然トップを維持していますが、前年同期に対し1.8ポイント減の20.3%(前年同期22.1%)
2位のSamsungは、同0.9ポイント減の16.5%(同17.4%)
3位のLenovoは、同0.8ポイント増の6.3%(同5.5%)
4位にASUSが入り、同2.1ポイント減の4.0%(同6.1%)
5位はHuaweiで、同2.4ポイント増の3.7%(同1.3%)
2015年3Q(2015年7~9月期)のまとめ
世界出荷台数の全体は、前年同期700万台減(12.6%)減の4,870万台(前年同期の2014年3Qは5,570万台)
AppleとSamsungの動向は、
- ・出荷台数は、Appleが990万台(前年度同期は1,230万台:240万台減、19.5%減)に対し、Samsungは800万台(同970万台:170万台減、17.5%減)
- ・シェアは、Appleが前年同期に対し1.8ポイント減の20.3%(前年同期は22.1%)に対し、Samsungは、同0.9ポイント減の16.5%(同17.4%)
上位2ベンダーに対し、
- ・Lenovoは、出荷台数は310万台(前年同期は310万台:微増、0.9%増)、シェアは0.8ポイント増の6.3%(同5.5%)
- ・ASUSが、前年同期から150万台(44.1%)大幅に減少したものの4位に入って、出荷台数190万台(同340万台)、シェアは2.1ポイント減の4.0%(同6.1%)
- ・Huaweiが、出荷台数180万台(同70万台)、シェア3.7%(同1.3%)
タブレット市場は、2014年4Qに四半期ベースでは初めて減少に転じて以来、4期連続で縮小傾向が続いています。
その要因は、一般ユーザーのタブレット所有が一巡したことやアップグレードサイクルの伸長傾向、そしてスマートフォンの機能強化や大画面化などが考えられます。
しかし、キーボード着脱式2-in-1が最近多くのメーカーから発売されてきたことやWindows10への移行などを考慮すると、今後のタブレット市場の活性化に期待が持てそうです。
参考
2015年3Qのスマートフォンの出荷台数
2015年3Qのスマートフォンの出荷台数は3億5,520万台と、前年同期の3億3,260万台から6.8%増となり、過去の四半期の中で2番目の出荷台数となっています。
- ・1位はSamsungで、出荷台数は8,450万台(前年同期の7,960万台から490万台増)となっていますが、市場シェアは23.8%(同23.9%から微減)
- ・2位のAppleは、iPhone 6s/6s Plusの投入により、出荷台数は4,800万台(前年同期の3,930万台から870万台の大幅増)で、シェアは13.5%(同11.8%から1.7ポイント増)
- ・3位はHuaweiで、出荷台数は2,650万台(前年同期の1,650万台から1,000万台増、60.9%増)となり、シェアも7.5%(同5.0%から2.5ポイント増)と躍進
関連情報(当サイト)
世界のタブレット出荷台数、2015年2Qも前年同期に対し減少続く
2015年8月4日
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