スマートフォンの日本国内メーカー別出荷台数とシェア、2012年と2013年以降の予測、各社発表のまとめ

先日、株式会社 MM総研から発表されたレポート「2012年度通期国内携帯電話端末出荷概況」において、2012年度通期(12年4月~13年3月)スマートフォンを含む携帯電話全体の国内出荷台数、メーカー別出荷台数とシェア、今後の予想があります。

そこで、以前当サイトで整理したIDC Japan株式会社の発表資料と合わせて、日本国内におけるスマートフォンの動向を整理します。

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両社の集計期間は、㈱MM総研が2012年4月~2013年3月、IDC Japan㈱は2012年1月~12月と多少異なりますが、同様の傾向を示しており、日本国内においてもAppleの強さが目立っています。

2012年年間のスマートフォン出荷台数

  • ㈱MM総研:29.72百万台(対前年比23.0%増)
    携帯電話全体:41.81百万台(同2.2%減)、スマートフォンの割合:71.1%
  • IDC Japan㈱:28.48百万台(同42.1%増)
    携帯電話全体:40.40百万台(同6.4%増)、スマートフォンの割合:70.5%(前年52.8%)
2012年年間のメーカー別出荷台数
  • スマートフォンでは、Appleが圧倒的なシェアを維持
    ㈱MM総研:出荷台数10.66百万台(対前年比47.0%増)でシェア35.9%
    IDC Japan㈱:シェア33.1%
  • スマートフォンのOS別シェア(㈱MM総研)
    Android:18.99百万台(13.8%増)、シェア63.9%(5.1ポイント減)
    iOS:10.66百万台(47.0%増)、シェア35.9%(5.9ポイント増)

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2012年度の携帯電話全体の出荷台数とシェア

  • 通期のスマートフォンを含む総出荷台数も、Appleが初めて首位を獲得
    半期別では、2011年度下期から3半期連続で首位を維持
  • ・2位は、2011年度に通期で初めて首位を獲得した富士通

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携帯電話及びスマートフォンの国内出荷台数予測

  • スマートフォン出荷台数が堅調に推移すると予測
  • 2013年度の予測
    携帯電話全体の出荷台数:42.2百万台(前年度比0.9%増)
    内スマートフォン出荷台数:32.4百万台(同9.0%増)、割合:76.8%

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従来の携帯電話からの買い替え、スマートフォン保有者の買い替えやキャリア乗り換えに加え、若者を中心とした新規購入など、今後ともスマートフォンは伸びていきそうです。

全体需要の伸びと共にメーカー各社の出荷台数も伸びるでしょうが、ハード面での機能強化だけでは熾烈な競争が待ちうけている事は間違いないでしょう。

通信キャリアにおいても、これまでの「高速」「つながりやすさ」のアピール、ネットワークや料金体系などのインフラ視点から付加価値サービスへの展開が必要になってくると考えます。

参考

2012年度通期国内携帯電話端末出荷概況
2013.5.9、株式会社 MM総研

2012年第4四半期および2012年 国内携帯電話・スマートフォン市場規模を発表
2013.3.21、IDC Japan 株式会社

当サイト記事

スマートフォンの2012年の世界及び日米のシェア、調査機関各社ともOS別でAndroidとiOS合わせて90%超
2013.4.2、当サイト

国内と世界のタブレット端末出荷台数推移、iPadとAndroidの激しい争いが続く、ITC総研発表
2013.5.1、当サイト

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