昨年も、スマートフォンやタブレット市場では活発な動きを見せましたが、今年もさらに激しくなっていきそうです。
米国の調査会社comScore「米国のスマートフォンのシェア推移」に加え、MM総研及びIDCジャパンが予測した「2013年第4四半期の国内の販売台数」について整理しておきます。
「November 2012 U.S. Mobile Subscriber Market Share」
(米国の調査会社comScore、2013年1月3日)
米国スマートフォン利用者のシェア(2012年11月)
1位 Google:53.7%(1.1%増)
2位 Apple:35.0%(0.7%増)
3位 RIM:7.3%(1.0%減)
( )2012年8月期からの増減
補足
世界のスマートフォンのシェア
2012年と2016年予測(IDC、2012年12月4日)
(2012年→2016年予測)
Android:68.3%→63.8%(4.5%減)
iOS:18.8%→19.1%(0.3%増)
BlackBerry:4.7%→4.1%(0.6%減)
Windows Phone:2.6%→11.4%(8.8%増)
米国内の端末メーカー別シェア(2012年11月)
1位 Samsung:26.9%(1.2%増)
2位 Apple:18.5%(1.4%増)
3位 LG:17.5%(0.7%減)
4位 Motorola:10.4%(0.8%減)
5位 HTC:5.9%(0.4%減)
( )2012年8月期からの増減
2013年の日本の出荷予想
MM総研
- ・スマートフォンは、2013年度の年間出荷台数が前年比13%増の3520万台
携帯電話全体における構成比は80.3%
- ・タブレットは、2012年度に450万台(前年比61.9%増)に達すると予測
2013年度以降も、過去最高の出荷台数を更新すると予想
IDCジャパン
- ・タブレットの2013年第4四半期の国内販売台数は199万台と予測
第3四半期の携帯電話の出荷台数は1,104万台(前年同期比6.0%増)
スマートフォンが出荷台数の伸びを支えており、第2四半期(4~6月)に60%台だった出荷比率が第3四半期には72.1%まで上昇
- ・タブレットが、家庭向けノートPCの出荷台数を初めて上回ると予測
今年は、スマートフォンに続いてタブレットでもPCを逆転すると予想
なお先日、一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)が2012年11月の国内PC出荷実績が、前年同月比8.8%減と前年割れになったと発表しています。
ウェブやメールなどを利用するだけであればスマートフォンやタブレットを使用し、業務や資料作成などではPCを使用する。
という構図は続くでしょうが、多くの人たちはスマートフォンやタブレットで十分とするケースが増え、PC市場にはマイナス要素となると考えています。
一方、昨年秋からWindows8搭載のPCが発売され、様々な利用シーンを想定したPCが出てきましたので、PC市場拡大への期待もあります。
- ・拡張性を重視した軽量化、モバイル特化した製品
- ・タブレットとノートPCの両方で利用できるコンバーチブル型製品
- ・ファッショナブルな要素を取り入れた女性を中心とした製品
さらに企業の業務システムにおいても、WindowsXPベースのシステムからの入れ替えも加速していくと考えています。
Windows8はビジネス利用から拡大していくと予想していますが、今後Windows8搭載のタブレットも国内で販売されてくると、タブレット市場全体にも影響があるかもしれません。
スマートフォンやタブレット市場においては、Google(Android)とApple(iOS)の激しい争いは今後も続くでしょうが、
- ・そこにWindows8がどのように割って入るか
- ・そしてPC市場にどんな影響を与えるか
今後も注目していく予定です。
参考
comScore Reports(2013年1月3日)
comScore Reports November 2012 U.S. Mobile Subscriber Market Share
IDC(2012年12月4日)
世界のスマートフォンのシェア、2012年と2016年予測
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