iPadとWindows8(RT)タブレットの比較、マイクロソフトが公開している比較ページのまとめと国内販売機種に置き換えた比較

マイクロソフトが、「iPad Retina」と「Windows 8(RT)」タブレット4機種との比較を公開しています。

そこで、マイクロソフトの比較サイトの概要を整理し、比較されているタブレットと同等の国内で販売されている機種の主なスペックを整理してみます。

Win_tablet_comparison

そもそも「iPad」と「Windows 8(RT)」タブレットとでは、想定利用者も利用目的も異なりますので、比較することに意味があるのか疑問に思いますが、マイクロソフトが公開しているだけに「Windows 8(RT)」タブレットの特徴がわかりやすく表現されています。

「Windows 8(RT)」タブレットは昨年後半以降様々なメーカーから発表されてきましたが、確固たるブランドを持つ「iPad」や様々な形態で展開している「Android」タブレットに後れをとってるのは事実です。

今回、マイクロソフトが久々に比較サイトを公開したということは、後発からの巻き返しの一貫かもしれません。

「iPad」「Android」「Windows 8(RT)」それぞれのターゲットは微妙に異なりますが、CPUをはじめとしたタブレット向けハードウェア技術が進歩してきた中で、Officeの価格改訂、「Acer ICONIA W3(Win8、8.1インチ)」の小型タブレットの発表など、「Windows 8(RT)」タブレットが対抗してきて今後の動向が楽しみです。

マイクロソフトの比較サイトの概要

マイクロソフトの比較サイトでは、以下の11項目について、「Windows 8(RT)」タブレットの4機種それぞれと「iPad Retina」のストレージ容量を同じにして比較しています。

また、「ASUS VivoTab Smart」との比較ページでは、「iPad Retina」と並べたデモ動画もありますので、両機の違い(Windows8の特徴)が理解できます。

比較項目
  • ・Thinness(薄さ)
  • ・Battery life(バッテリー駆動時間)
  • ・Weight(重さ)
  • ・Display size(ディスプレイサイズ)
  • ・microHDMI and microSD ports(外部ポートの有無)
  • ・Printing(プリンター含めた周辺機器への対応)
  • ・Free cloud storage(無料クラウドストレージ容量)
  • ・Runs Microsoft Office(対応するオフィスソフト)
  • ・Multiple accounts(マルチユーザー対応)
  • ・Seeing two apps at once(同時起動が可能なアプリケーション数)
  • ・Price(価格)
比較機種
  • ・ASUS VivoTab Smart(Win8、64GB)
  • ・Dell XPS 10(WinRT、32GB)
  • ・HP ENVY x2(Win8、64GB)
  • ・Microsoft Surface RT(WinRT、32GB)

比較から見えてきた主な特徴

マイクロソフトのサイトで比較されている機種を、国内で販売されている機種に置き換えて比較してみても、以下の特徴が見えてきました。

全般的な特徴
  • 「iPad」シリーズの全機種が5月末に値上げされたため、価格差はなくなっています。
32GB、WiFi64GB、WiFi
Apple
iPad Retina
59,800円 69,800円
ASUS
VivoTab Smart ME400C(Win8)
59,800円
HP
ENVY x2(Win8)
69,930円
Microsoft
Surface RT(WinRT)
49,800円 57,800円
  • ・なお、先日発売された「Surface Pro(Win8 Pro、128GB)」はOfficeが搭載されて99,800円ですが、「iPad Retina(128GB)」の79,800円と比べると魅力的な価格に感じます。
  • ・今回比較されている各タブレットのサイズは画面サイズに依存しますが、薄さや重さには大きな差はありません。
マイクロソフト比較サイトの主な比較項目の特徴
  • 外部ポート
    「Windows」タブレットは機種によってUSBやHDMI及びSDカードスロットを有していますが、「iPad」は「Lightning」経由での周辺機器接続のみ(別途、専用アダプター使用により接続可能)
  • プリンター対応
    「Windows」タブレットは従来の「Windows」系製品の多くが利用できるのに対し、「iPad」は「AirPrint」対応プリンターのみ(個々のアプリケーションの仕様に依存)
  • オフィスソフト
    「Windows RT」は「Word」「Excel」「PowerPoint」「OneNote」が標準インストールされていますが、「iPad」は「Office Web Apps」経由での簡易編集のみ(正式サポートはOneNoteのみ)
     また「Windows 8」タブレットも、標準搭載もしくはオプションで追加購入できるモデルがあります。
  • マルチユーザー対応
    「Windows」タブレットはマルチユーザー対応しているのに対し、「iPad」はシングルユーザーのみ
  • 同時起動可能アプリケーション数
    「Windows」タブレットは、細長い縮小画面でアプリが動作するモード「スナップビュー」でメインと合わせて二つのアプリケーションを同時に動作させることができるのに対し、「iPad」は画面に表示されているアプリケーションのみ(メインで稼働中のアプリケーション以外はスリープ状態でメモリーに格納)
     なお次期「Windows 8.1」では、画面を2分割して二つのアプリケーションを同時動作させるモードも用意されているようです。

国内で販売されている機種の主なスペック比較

以下では国内で販売されている機種に置き換えて、主なスペックを比較します。

  • ・「ASUS VivoTab Smart(Win8、64GB)」は「ASUS VivoTab Smart ME400C(Win8、64GB)」に置き換えて比較しますが、当機種は直販サイトでは現在販売終了となっています。
  • ・「Dell XPS 10(WinRT、32GB)」は「DELL Latitude 10(Win8、64GB)」に置き換えて比較しますが、OSがWindows8になり、スタイラスペン、バッテリー交換に対応しています。
  • ・「HP ENVY x2(Win8、64GB)」は国内でも販売されていますので、そのまま比較しますが、当機種の特徴はキーボードドックが付属されていることです。
  • ・先日発売された「Microsoft Surface Pro」も比較対象に加えました。

Win_tablet_comparison_1

Win_tablet_comparison_2

Win_tablet_comparison_3

Win_tablet_comparison_4

Win_tablet_comparison_5

Win_tablet_comparison_6

参考

タブレット比較(当サイト)

Windows 8タブレットの比較、128GB大容量モデル「LuvPad WN1100」「ENVY x2」「Latitude 10」
2013年4月4日 当サイト

Windows 8タブレットの比較、3月15日提供開始の富士通「ARROWS Tab Wi-Fi QH55/J」と既存のDELL、ASUS、Lenovo、Acer
2013年3月14日 当サイト

トップに戻る

関連記事

前へ

「GALAXY Tab 3(10.1インチ)」発表、サムスンのAndroid搭載タブレット「GALAXY Tab 3」シリーズ3機種の比較まとめ

次へ

「IdeaTab A1000」レノボがOTG機能対応で迫力サウンドが堪能できるAndroid4.1(7インチ)タブレットを発表、7月上旬発売、約18,000円

Page Top