「ThinkPad X1 Yoga」LenovoのWindows10搭載14.0インチ360度回転式2-in-1（法人向け）
CPUを強化し駆動時間を延長、有機ELディスプレイ（OLED）採用モデルも選択可能

更新
　2018年2月05日　後継モデル：14.0型回転式「ThinkPad X1 Yoga」の2018年モデル発表、CPU強化
　2017年4月10日

LenovoからWindows 10 Pro（64ビット）を搭載した14.0インチディスプレイ360度回転式2-in-1「ThinkPad X1 YOGA」の後継モデルが発表されましたので、主なスペックを整理します。

「ThinkPad X1 YOGA」シリーズは、ThinkPadのプレミアムモデル「ThinkPad X1」ファミリーとして昨年2016年2月に加えられ、7月に有機ELディスプレイ（OLED）採用モデルが発売されました。

販売代理店モデルは、メモリ8GBとストレージ256GBが統一され、CPUとディスプレイの違いで5モデルがあり、それぞれの価格（税別）は以下の通りです。

なお、直販サイトのレノボ・ショッピングでの販売開始は、2017年4月末の予定となっています。

「ThinkPad X1 YOGA」は以下の特徴を持ったデバイスで、主なスペックは従来モデルを継承していますが、今回のモデルはCPUに第7世代プロセッサーを採用し、重量は70g～90g重くなったものの駆動時間を約2時間延長しています。

また、Web直販モデルには、本体カラーがブラックに加えシルバー、LTEが選択可能になるようです。

1．ディスプレイを360度開くことにより、「ラップトップ」「スタンド」「テント」「タブレット」の4モードで利用可能

2．「Lift'n' Lock」機能を装備

• ・防滴下仕様のフルサイズ・バックライト・キーボードは、ディスプレイを180度以上開いた時、トラックポイントの引っかかりを防止

• ・2013年の秋に発表となった「ThinkPad Yoga」で初めて採用された機構

• ・前モデルまでは、キートップの回りの部材が浮き上がることでキーを隠すしくみであったが、本モデルではキートップが沈む仕様に変更

3．「ThinkPad Pen Pro-3」付属（本体に収納でき、収納時は自動的に充電）

4．軽量な「スーパーマグネシウム合金」や軽量かつ高剛性のCFRPコンポジット

5．WQHD(2560X1440ドット)解像度の有機ELディスプレイ搭載モデルも選択可能

• ・Adobe RGBカバー率100％の色域

• ・出荷時に1台1台キャリブレーション（調整）を実施

• ・100万対1の高コントラスト比、1ミリ秒以下の高応答速度も装備

• ・「焼き付き」には、ピクセル（画素）単位で表示履歴を取り随時補正をかけるなど、ソフトウェアを使った対策を複数実施

6．その他

• ・MIL-SPECの耐久テストをクリアし、さまざまな過酷な利用環境に耐えられるように設計

• ・Windows Hello対応の指紋スキャナー搭載

• ・Thunderbolt 3に対応（他の種類のポートと比較して、4倍のデータ転送速度、2倍のビデオ帯域幅）
  Thunderbolt、USB、ディスプレイ、Always On USB-C の各ポートが利用できるほか、Thunderbolt ドックを使えば2台の4K ディスプレイに出力することも可能

なお、法人向けの「ThinkPad Yoga」シリーズには、13.3インチディスプレイ360度回転式2-in-1「ThinkPad YOGA 370」が、今年2017年2月に発表されています。

「ThinkPad YOGA 370」は、CPUに第7世代プロセッサー（Core i5-7200U又はi3-7100U）を採用し、2048段階の筆圧検知対応の「ThinkPad Pen Pro-2」が付属されています。

ディスプレイ解像度はFHD(1920X1080）ですが、直販価格（税別）が20万円を下回る設定で魅力的なモデルです。

主な特徴（販売代理店モデル）

1．CPUは、

• ・カスタム・セレクトが、
  Core i7-7500U（2.7GHz、最大3.5GHz、2コア）又はCore i5-7300U（2.6GHz、最大3.5GHz、2コア、vPro対応）

• ・ファースト・セレクトは、
  Core i7-7500U（2.7GHz、最大3.5GHz、2コア）又はCore i5-7300U（2.6GHz、最大3.5GHz、2コア、vPro対応）又はCore i5-7200U（2.5GHz、最大3.1GHz、2コア）

• ・グラフィックス：インテル HD グラフィックス 620

2．プリインストールOSは、共通で

• ・標準構成は、Windows 10 Pro（64bit）

• ・動作確認：Windows 10 Home（64bit）

3．ディスプレイは、

• ・カスタム・セレクトは、14.0インチ WQHD OLED (有機ELディスプレイ) 又は14.0インチ WQHD IPS
  共に、2560x1440、16：9、10点マルチタッチ、LEDバックライト
  14.0インチ WQHD OLEDは、Adobe RGBカバー率100％、コントラスト比100万：1、1ms以下の高速応答性、焼き付き対策や消費電力の低減措置

• ・ファースト・セレクトは、14.0インチ WQHD IPS又は14.0インチ FHD IPS
  共に、2560x1440、16：9、10点マルチタッチ、LEDバックライト

4．RAMとストレージは、共通で、
RAMが8GB LPDDR3、ストレージは256GB SSD(NVMe対応PCIe）

5．カメラは、共通で、前面のみHD 0.72MP

6．外部接続は、共通で

• ・USB 3.1x2（DC-in、Thunderbolt3、Video-out機能付き）、USB 3.0（内、Powered USBx1）

• ・Bluetooth 4.1、HDMI、有線LAN（10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T）

• ・無線LANは、カスタム・セレクトのi5-7300U搭載モデルが、IEEE 802.11 a/b/g/n/ac（インテル Tri-Band Wireless-AC 18260 、WiGig対応）、他はインテル Dual Band Wireless-AC 8265 ac/a/b/g/n

7．カードスロットは、共通で、microSDメディアカード

8．センサーは、共通で、ジャイロ、デジタルコンパス、加速度、光、近接

9．その他、共通で

• ・セキュリティーチップ（TPM）TCG準拠v2.0

• ・指紋スキャナー（Windows Hello対応）

• ・ペン「ThinkPad Pen Pro-3」付属

• ・フルサイズ･キーボード (6列)
  89キー、バックライト、キーピッチ約19mm、「Lift'n' Lock」機構

10．サイズは、

• ・14.0インチ WQHD OLEDモデルが、
  333x229x15.7-17.4mm、重量：約1,360g、駆動時間（JEITA2.0）：約15.6時間

• ・他のモデルは、
  333x229x15.35-17.05mm、重量：約1,430g
  駆動時間（JEITA2.0）：カスタム・セレクト（i5-7300U搭載モデル）とファースト・セレクト（i7-7500U搭載モデル）が約11.5時間、他のファースト・セレクトは約14.8時間

主なスペック（販売代理店モデル）

関連モデルの情報（当サイト）

「ThinkPad YOGA 370」Lenovo（13.3インチディスプレイ回転式2-in-1）

「ThinkPad X1 Tablet」Lenovo（12.0インチ着脱式、2017年春モデル）

「ThinkPad X1 YOGA」Lenovo（有機ELディスプレイ採用モデル）

「ThinkPad X1 YOGA」Lenovo（2016年2月発売モデル）

「ThinkPad X1 YOGA」Lenovo（2017年モデル）