ThinkPad X1 Tablet、LenovoのWindows搭載12.0インチ着脱式2-in-1（法人向け）
プレミアムモデル「ThinkPad X1」ファミリー、下部開閉のキックスタンドやスタイラスペン付属、別売で3つの拡張モジュール

更新
　2017年2月08日　後継モデル：CPUを強化し、ストレージを増量した「ThinkPad X1 Tablet」発表
　2016年2月12日

LenovoからWindows 10 Pro（64ビット）を搭載した12.0インチディスプレイ着脱式2-in-1「ThinkPad X1 Tablet」が発表されましたので、主な特徴とスペックを整理します。

今回発表されたThinkPadのプレミアムモデル「ThinkPad X1」ファミリーの一つで、2016年2月9日から発売開始です。

販売代理店モデルは、CPUとメモリの組合せで3モデルがあり、価格（税別）は以下の通りです。

今回の「ThinkPad X1 Tablet」は着脱式2-in-1「ThinkPad Helix」の後継にあたるモデルで、以下の特徴を持ったデバイスです。

• ・「ThinkPad Helix」の後継モデルですが、「ThinkPad X1」ファミリーの他の2モデルと違って、ほぼ全てを一新したモデル

• ・背面には、薄いマグネシウム合金を採用したキックスタンドを装備し、タブレットとしてだけでなく、キーボードカバーと組み合わせることでノートPCとしても利用可能
  
  • キックスタンドは、本体背面の下部開閉式
    （Surfaceは本体中央からフリップアウト）
  • 角度：約45～80度

• ・薄型キーボードは、トラックポイントとLEDバックライトを内蔵しても5.2mmの薄型化を実現
  
  • 本体に取り付ける場合は、角度を3段階で選択可能
  • 脱着式のキーボードは専用コネクターで接続
  • モジュールを取り付けた状態でも、傾斜が付き過ぎないように工夫

• ・薄型キーボードに収めるために、通常のトラックポイントよりもさらに薄いキャップを新たに開発

• ・CPUは、ファンレス仕様の第6世代Core mを搭載し、静粛性と消費電力対策
  冷却効率向上のための「ベイパーチャンバー」と使用状態に応じてTDPを調節する仕組みの「インテリジェントクーリング」を採用

• ・2048段階の筆圧検知対応のスタイラスペン「ThinkPad Pen Pro」付属
  
  • 本体への取り付けは2種類：USBポートもしくはキーボードの専用のコネクターにアダプターを介して固定
  • 独自の「WRITEit」機能が秀逸だ。画面上に手書きした文字は、専用の常駐アプリがフォントに変換（手書き入力で、インターネット検索も可能）

• ・ThinkPadシリーズでは、初めてUSB Type-Cコネクタを装備
  （Power Delivery対応）

• ・別売で3つの「モジュール」を用意し、付け替えることで機能を拡張
  
  • 「プロダクティビティーモジュール」（税別直販価格：25,000円）
    追加の内蔵バッテリ（システム全体で最大15時間）とUSB 3.0やOneLink＋、HDMIのインタフェースを増設
  • 「プレゼンターモジュール」（発売は4月以降）
    HMDIポートや2m先に60型の投影が可能なプロジェクタを追加
  • 「3D イメージングモジュール」（発売は4月以降）
    Intel RealSense対応の3Dカメラを搭載
  • 拡張モジュールの着脱は、一体感と強度を出すために、独自の「エアータイトコネクションデザイン」方式を採用
    拡張モジュール付きの状態でも、これまでのThinkPadと全く同様の耐久性試験をクリア

「ThinkPad X1 Tablet」のプロダクトビジョン

• ・ThinkPad史上もっとも最適化されたビジネスツールであること

• ・ThinkPad史上もっとも拡張性を秘めたデザインであること

• ・ThinkPad史上もっとも斬新なユーザー体験をもたらすこと

ThinkPadシリーズには、12.5インチ回転式2-in-1「ThinkPad YOGA 260」が2015年11月に発売されていますが、「ThinkPad X1 Tablet」は「ThinkPad X1」ファミリーの中でも、ThinkPadの製品戦略はそのままに「より軽量モデルを求める声に応えた」モデルとなります。

主な特徴（販売代理店モデル）

• ・CPUは、以下から選択
  
  • Core m5-6Y57（1.1GHz、最大2.8GHz、2コア）vPro対応
  • Core m5-6Y54（1.1GHz、最大2.7GHz、2コア）
  • Core m3-6Y30（0.9GHz、最大2.2GHz、2コア）
  • グラフィックス：インテル HD グラフィックス 515

• ・プリインストールOSは、Windows 10 Pro（64bit）

• ・ディスプレイは、共通で
  12.0インチ FHD+ IPS液晶 (2160x1440）3：2、10点マルチタッチ、LEDバックライト

• ・RAMは、
  
  • Core m5搭載モデルが8GB LPDDR3
  • Core m3搭載モデルは4GB LPDDR3

• ・ストレージは、共通で192GB SSD（Serial ATA）

• ・カメラは、共通で前面が2.0MP、背面が8.0MP（LEDフラッシュライト）

• ・外部接続は、共通でUSB 3.0 Type-Cx1（Power Delivery対応）、USB 3.0、無線LANはIEEE 802.11 a/b/g/n/ac（インテル Dual Band Wireless-AC 8260）、Bluetooth 4.1、Mini DisplayPort

• ・カードスロットは、共通でmicroSDメディアカード

• ・センサーは、共通でジャイロ、デジタルコンパス、加速度、光、近接

• ・その他、
  
  • セキュリティーチップ（TPM）TCG準拠v2.0
  • 指紋センサー
  • 2048段階の筆圧検知対応のスタイラスペン「ThinkPad Pen Pro」付属
  • フルサイズ･キーボード (6列)：88キー、バックライト、ストローク：1.35mm
  • タブレット本体背面に下部開閉式キックスタンド
    （Surfaceは本体中央からフリップアウト）

• ・サイズは、共通で
  
  • タブレット本体：291x209.5x8.45mm、重量：約767g
  • キーボード装着時：291x217x13.65mm、重量：約1,065g

• ・駆動時間（JEITA2.0）は、
  
  • Core m5-6Y57搭載モデルは約8.4時間
  • Core m5-6Y54搭載モデルは約8.5時間
  • Core m3-6Y30搭載モデルは約10.2時間

• ・オプション（別売、税別の直販価格）
  
  • 「プロダクティビティ・モジュール」（25,000円）
    システム全体で最大15時間のバッテリとUSB 3.0、OneLink+ポート装備
  • 「プレゼンターモジュール」（発売は4月以降）
    2m先に60型の大画面を写せるプロジェクタ(2時間投影可能なバッテリ)、HDMIポート内臓
  • 「3Dイメージングモジュール」（発売は4月以降）
    Intel RealSense 3Dカメラ内臓
  • ThinkPad X1 Tablet Thin キーボード（発売は4月以降）
    フラット/ローアングル/ハイアングルの3段階に傾斜を設定可能、ミッドナイト・ブラックとレッドの2種類
  • ThinkPad WiGig ドック（30,000円）
    802.11ad（WiGig）対応のワイヤレス・ドック、WiFi比最大10倍速の通信技術を採用
  • 次世代規格USB3.1Type-Cに対応した「Lenovo USB C 45W ACアダプター」（5,000円）、「Lenovo USB C-USB C/HDMIアダプター」（6,000円）、「Lenovo USB C-USB C/VGAアダプター」（6,000円）

主なスペック（販売代理店モデル）

関連モデルの情報（当サイト）

Lenovoの「Windows搭載2-in-1デバイス」のまとめ
2015年4月8日

YOGA 3	YOGA 3	YOGA 3 Pro	Helix	YOGA 12
11.6型回転式	14.0型回転式	13.3型回転式	11.6型着脱式	12.5型回転式
2015/4/10	2015/4/10	2014/11/7	2015/2/10	2015/2/10

「ThinkPad Helix」Lenovo（11.6インチ着脱式）

「ThinkPad YOGA 260」Lenovo

「ThinkPad X1 Yoga」Lenovo（14.0インチ360度回転式）

「ThinkPad X1 Tablet」Lenovo