VAIO Z（VJZ13B1）、VAIOのWindows10搭載の13.3インチ液晶フリップ型2-in-1
Skylake世代のCPUのTDP 28Wクラス、ストレージや起動時間を強化、キーボードに新機能、ペンの使い勝手を向上のユーティリティを搭載

更新
　2016年3月10日　他サイトのレビュー記事：VAIO Zはクラムシェルか2in1か、戸田覚の選択
　2016年1月30日

VAIO株式会社から、Windows 10搭載の13.3インチ液晶フリップ型2-in-1デバイスの2016年春モデル「VAIO Z（VJZ13B1）」が発表されましたので、主な特徴とスペックを整理します。

発売は2016年2月26日からで、個人向け標準仕様モデルの店頭予想価格（税別）は270,800円の予定です。

また、購入時に仕様を選べるカスタマイズモデル「VAIO OWNER MADE（VOM）」は、2月16日9時に受注を開始し、最速納品日が2月26日の予定です。

VOMモデルには、CPUやメモリ及びストレージをカスタマイズできる他に、「勝色ダブルアルマイト仕様」のVAIOロゴ、かな文字なしや英字配列のキーボードが選択できます。

初回購入特典として、VOMモデルや標準仕様モデルの購入者に数量限定でVAIO Zの基板をベースとしたアクセサリーがプレゼントされます。

フリップ型モデルは、独自に開発したラバーヒンジを採用することで、天板が中央の一本のラインを軸にスムーズな軌道を描いて反転してタブレットモードに切り替えるもので、昨年2015年2月に発売された「VAIO Z（VJZ13A1）」から採用されました。

今回発表された「VAIO Z（VJZ13B1）」は、その後継モデルとなりますが、冷却ファンやヒートパイプなどの「VAIO Z」専用に開発された機能を継承しながら、主に以下のスペックが変更されています。

• ・Skylake世代のCPUのTDP 28WクラスのCore i5/i7に強化
  他モデルの同じSkylake（15W版）のCore i7-6600Uなどに比べて、CPU性能で30%高性能

• ・GPUはeDRAMを実装するGT3eの「Iris Graphics 550」
  15W版が搭載するGT2の「HD Graphics 520」に比べて50%の高性能

• ・ストレージが、PCI Express 3.0 x4接続のNVMe対応に変更
  従来モデルのストレージ（PCI Express 2.0接続のSSD)と比べてランダムアクセス性能が2倍以上も向上

• ・バッテリー駆動時間を約19時間（JEITA Ver.2.0）に延長

• ・キーボードに新機能を搭載
  
  • 皮脂汚れや摩擦に強い「フッ素含有UV硬化塗装」
  • タッチパッドには指と手の平の違いを認識してキー入力中の意図しない中断を防ぐ「パームリジェクション」

• ・デジタイザペンの使い勝手を向上させるユーティリティ
  
  • タッチ操作を無効にしてペンのみ検知できるように設定できる「VAIO Pencil Board」
  • タブレットモード時にキーボードが隠れてしまう場合でも、画面端にショートカットキーを登録できる「VAIO Shortcut Key Menu」

なお今回、変形機構がないクラムシェル型モデル（最小構成の店頭予想価格：約179,800円）が新たなラインアップとして追加されました。

ユーザーニーズを調査した結果、天板が2つに折れてタブレット形状になるフリップ機構と筆圧ペンは重視しないというユーザーが多かったようです。

主な特徴（一部、製品サイトから引用）

• ・CPUは、「Core i7-6567U」（3.3GHz、最大3.6GHz）
  
  • VOMモデルでは、「Core i5-6267U」（2.9GHz、最大3.3GHz）も選択可能
  • GPU：Intel Iris Graphics 550

• ・プリインストールOSは、Windows 10 Pro（64ビット）
  VOMモデルでは、Windows 10 Home（64ビット）も選択可能

• ・ディスプレイは、
  
  • 13.3インチワイド2560X1440（WQHD）、16：9、約221ppi、静電式タッチ、グレア仕様（防汚・指紋防止コーティング）
  • 高演色LEDバックライト採用により、sRGB色域を100%カバー

• ・RAMは、8GB LPDDR3（デュアルチャンネル転送対応）
  VOMモデルでは、16GB LPDDR3（デュアルチャンネル転送対応）も選択可能

• ・ストレージは、256GB SSD
  
  • VOMモデルでは、512GB又は128GB SSDも選択可能
  • SATA型SSDよりも、さらに高速なPCleインターフェイス（PCI Express x 4 (32Gb/s)接続）を採用した「第二世代High speed SSD」

• ・カメラは
  
  • 前面に0.92MP
    （「Exmor R for PC」CMOS センサー搭載HDウェブカメラ）
  • 背面に7.99MP
    （「Exmor RS for PC」CMOS センサー搭載8Mカメラ）
  • スキャンアプリケーション「CamScanner」を使えば、ドキュメントの輪郭を自動抽出し、補正してデジタル化

• ・外部接続には、
  SuperSpeed USB 3.0x2（内1つは給電機能付き）、Bluetooth 4.1、無線LANはIEEE802.a/b/g/n/ac、HDMI

• ・カードスロットは、SD/SDHC/SDXC（最大256GB）、UHS-Ⅰ対応

• ・センサーは、ジャイロ、加速度、地磁気

• ・その他、
  静音タイプ キーボード（日本語キーボード、ストローク：約1.2mm、ピッチ：約19mm、バックライト）
  
  • 指に吸い付くようななめらかな操作を実現する「高精度タッチパッド」
  • VOMモデルでは、他に日本語配列（かな文字なし）バックライトキーボードや英字配列バックライトキーボードを選択可能
  • 無刻印キーボードモデルも、SONYストアの限定数量で販売
  デジタイザースタイラスペン（「ダイレクトボンディング」採用）
  
  • 上下にボタンがあり、上部ボタンを押すと「OneNote」が起動、下部ボタンを押すと「VAIO Clipping Tool」が立ち上がり、画面上に表示されている情報を簡単に切り取り
  ステレオスピーカー内蔵（インテル High Definition Audio準拠）

• ・オプション及びカスタマイズで選択可能ソフト
  
  • VGAアダプター、液晶保護シート、ワイヤレスルーター
  • Office Personal / Home & Business/Professional Premium プラス Office 365 サービス
    Office Personal / Home & Business / Professional 2016
  • イラストソフト「CLIP STUDIO PAINT PRO」「Corel Painter 2016」など

• ・サイズは、324.2x215.3x15.0～16.8(mm)、重量：約1,350g
  駆動時間（JEITA 2.0）：約19.5時間、VOMモデルは約19.4～19.7時間

主なスペック（一部、製品サイトから引用）

他サイトの紹介記事

「VAIO Z」に待望のクラムシェルノート（変形なし）登場　Skylake採用で2モデルへ
2016年1月27日　ITmedia PC USER

「VAIO Z」の無刻印キーボードって使いこなせる？
2016年1月27日　ITmedia PC USER

新VAIO Zの「勝色ダブルアルマイト仕様」と「Z ENGINE基板アクセサリー」に迫る
2016年1月28日　ITmedia PC USER

VAIO Zに可搬性を上げたクラムシェル型が追加 ～フリップ型は継続で2モデルで展開
2016年1月27日　PC Watch

VAIO、TDP28WのSkylakeを搭載した新「VAIO Z」- クラムシェルモデルも追加
2016年1月27日　マイナビニュース

他サイトのレビュー記事

VAIO Zはクラムシェルか2in1か、戸田覚の選択
2016年3月10日　日経トレンディネット

「VAIO Z」クラムシェルモデル徹底検証――Surface Book／Pro 4と比べた性能は？
2016年2月26日　ITmedia PC USER

関連モデル情報（当サイト）

「Windows搭載の13.3インチディスプレイ回転型モデルの比較
2015年2月22日

VAIO	NEC	東芝	富士通	Lenovo
VAIO Z	Hybrid ZERO	KIRA L93	LIFEBOOK TH90	YOGA 3 Pro
2015/2/16	2015/2/5	2015/1/29	2015/1/23	2014/11/7

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